今年の春ごろだったと思うんですが、パリ在住の日本人フローリスト
濱村純さんよりメールがはいり、今年8月にエリックさんが大阪の
帝国ホテルでディナーデモをするのでという連絡でした。
そのディナーデモンストレーションが昨夜、大阪で行われました。
ご自分で4つのテーマ設定をされ、それぞれのテーマをご自分のスタイルで
貫かれ、花材をより自然な感じで、あるがままの優美さをそこなわないよう
に、花材と向かい合った瞬間瞬間にその優美さ、自然さを最大限に
引きだして、全体と調和させてあげる。。。。。
私にはそのように見えました。
とても歴史を大切にされているということでか、最初のテーマは
ヴェルサイユ ;
まさしく、フランス料理のディナーテーブルをお花や植物に
よって装飾する。。。。しかし、それはあくまでも自然に。。。
通訳のかたの表現では、 そこにお庭をつくる、あくまでも
自然な庭を。。 何回がエリックさんが発した言葉は
クセハルディン というように聞こえました。
(私はフランス語は全くわかりませんが)
花だけでなく、アイビーなどのグリーンも使い、テーブル全体を、
キャンドルたてのなかも、植物でデコレーションされています。
そして次のテーマはエリックさんの故郷です;
記憶がさだかでありませんが、ロワールだったような。。。
花器はその地方のもので、アジサイとバラをふんだんにいれて、
これもまたグリーンを自然な形で下方だけでなく、アイビーを
アジサイやバラのなかにまではわせていくんです。。。
シックな色合いのこれぞまさしくナチュラルエレガンス!
3番目のテーマは、きっとエリックさんの仕事のなかからでて
きたんだと思います。 お仕事で、エルメスなどのグランメゾン
の活け込み(フラワー装飾)をされており、それらメゾンの
服もご自分でえらばれきておられるそうです。
そんななかからのテーマがオートクチュール;
実にシンプルなんですが、大中小の3つの花器に、大木そして
真っ白な、アジサイとランを活けられました。
アジサイはそれひつでもマス(大きな)な存在なんですが、
それらをいくつかにまとめ、ランも何十本もまとめてひとつの
かたまりとして活けられています。
これはインプレッシヴ(印象的)な作品ですよね。
最後は、パリがテーマでした。
これはそれまでの2テーマと違って、華やかなパリをイメージ
されたのでしょう。。。。
しかし、私にとっては実に感動的だったのはそのブーケの組み方
でした。。。。。
今年1月にエリックさんから直接教えていただいた パラレル
ブーケ でした。
その パラレルブーケ は手の中でくみました。
昨晩エリックさんは、それを机のうえで組まれたのです。
それはあえて表現するなら、 ”ダイナミックパラレルブーケ”
とでもいえそうです 。。。。
あっと言う間でした。。。
エリックさんを見て感じたのは、花やグリーンをいかに自然に見せ、
そして瞬時に最高のものを選択して、全体を組み立てていく
即興的フラワーアーティスト の姿でした。
Bravo Improvisatorial natural & elegant flower artist Eric !
ちょっと残念だったのは、お食事中にご挨拶にいったんですが、
1月にお会いしたことは覚えておられないようでした。。。
しかし、 昨晩は本当にいいものを見せて頂いて
ありがとうございました。
メルシー ボクー。
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