大阪は、冷たい雨がふる日曜でしたが、近くの玉造筋では
マラソンのため交通規制があり、お店の前を車がひっきりなしに
通ることに。。。
さて、忘れないうちに旅行の報告をしようかと思います。
今回、ヨーロッパを巡るにあたって予め計画したのは、
* パリ展示会での買いつけ
* バルセロナ、モレシュルロワン、アンジュを訪れる
以上で、エアーチケットとホテルだけを予約してあとは現地で
状況におうじて行動するようにしました。
また、本などで下調べすることも殆どなく、ネットで地下鉄の
路線をプリントアウトしたり、知り合いのかたに借りた2冊程度の
本は持参しました。
大阪からパリ経由でバルセロナへはいり、空港からホテルまでは
タクシーで移動、その最中にタクシーの運転手さんと会話するんで
すが、以前15年ほど、スペイン語圏の国々に住んだり、仕事をして
いたとはいうものの、花屋をして9年間ほとんど言葉をつかうことなくて、
なかなか思ったように話すことができず、いわれていることも
わからなかったりと、 ちょっぴり不安に。。。
ホテルにチェックインして、レセプションで話をしたり、部屋
でテレビを1時間ほどみているうちに、なんとか言葉になれてきて
。。。 テレビではドラえもんが放送されていて、ノビタや静か
ちゃん、そしてドラえもんが。。初めは日本語でそのまま放送され
ているのではと勘違いしてしまったのですが、まるで声の質が同じ
なんです。 もちろん言葉はスペイン語なんですが。
んなかんだで すぐに眠りの世界へ。。。
早朝6時に起きて、 バルセロナの地図と地下鉄の路線図を机に
ひろげて、その日のスケジュールを思うがままに作成。
できるだけ効率よくまわろうと、オープンの時間が早い順番にした
ところ、まず1番最初に ”サグラダファミリア”を訪問。
ヨーロッパの朝は8時すぎまで薄暗く、地下鉄にのりサグラダ
ファミリアにいくんですが、まだちょっと暗い明け方のような
状態で、開門前についてしまい、なんとその日の1番乗りに。。。
<開門前柵ごしに朝日を浴びるサグラダファミリア>
なにか威圧されそうな、しかしみたことのない異様な雰囲気のなか、
南口の前にたつと、そこにはラベンダー、ローズマリー、といった
ハーブが整然ときちんと刈り込みされて、ローズマリーは、まるで
じゅうたんのようなんです。。。
<朝日をあびるハーブたち>
そして中にはいると、ウワッー なんだこれはっ ??
<サグラダファミリアの中>
サガラダファミリアの中の空間には、何本もの柱がそれも途中で
枝分かれしてならんでいるではありませんか。
そのなかでは、仕事をする人々が火をたいて仕事の前の準備でも
しているのでしょうか? うろうろとしていました。。
サグラダファミリアっていまだに建築中ということは聞いたことが
ありましたが、ここは教会? いやテンプロって名前なんで正確には
お寺なんでしょうが。。 まさしく仕事場なんです!
今までいろんな教会やお寺などみてきましたが、仕事場を公開して
いるお寺というのは初めてです。
そのあと、北へ出てあらためて、サグラダファミリアをみてみました。
解説のテープも聞かず、案内書も見ずに、ひたすら北口玄関にある
彫刻を30分ほど、これはなんだ、あれはなんだと二人会話しつつ。。。
これってもしかしたら地球そのものではないかって、それも
人間の誕生前からそして人間の誕生そして最後の審判、最終的には
輪廻を解脱して天(神)の世界へと駆け上がっていく、将来にわたる
時間軸も入っているよって。
これはすごいよねってひとまず(?)二人感動!
こんどは、エレベーターで50m上までのぼり、そこから
このお寺(?)の建造物をみることに。。。
とりあえずは、高い場所からながめるバルセロナの町全体や、
地中海などの風景に見入っていたんですが、
なんとも不思議な塔が<上の写真>たっているんです。
よくみるとどこかでみたような? なんとなく親近感がわくような
建造物なんです。
そんななかでも、多くの人が働いているんです。
どうもこのなかで仕事をする人たちのことが気になりはじめたんです。
うがった見方かもしれませんが、もしかしたらガウディはこのお寺に
人生そのものをみせようとしたのかもしれないって。。。?
建造物そのものや、彫刻はある意味宗教的ではあるかもしれませんが、
地球、人類の誕生から将来を見据えており、そのお寺のなかでは、
本来祈りの場所であるにもかかわらず、多くの人が仕事(労働)を
しているんですよね。 その労働の重要性を多くの人が目にするために、
100年かかっても完成できないようなお寺を設計したのではないかって。
なにか、この建造物は人生の価値そのものも見せようとしているの
ではないかって。。。思わず二人でそんなことを話しながら、身震い
してしまいました。 でも、たくさんの観光客がいてそんな働いている
人に視点を向けて、このお寺のことを思うかなって?!
それから、ガウディの真髄とも思えるのは、このお寺をつくるに
あたって、この建造物のベースは自然物の観察の結果うまれてきたもの
だということなんです。
さきほどお寺の奇妙な塔の写真がありましたが、それらは、すべて
植物がベースになっているんです。
はじめに、中にはいってみあげた柱は途中で分岐していたんですが、
その分岐のしかたは、まさしく木が枝わかれしているそのものなんです。
ガウディはお寺のまわりに植物を植え込みそれらを観察して、
ローズマリーやラベンダーを建造物のなかにとりいれたんです。
そうなんです、一番最初に入ったなかは、木々がおいしげり
それらが枝分かれして形作るまさしく森だったんですよね。
自然そのものが、このサグラダファミリアをつくっていたんです。
二人でそんなことを話しながら、ガウディが描いたこのサグラダ
ファミリアにただただ、感動、感激するしかありません。
これはガウディがイメージした自然界、人間界におけるユニバース
(宇宙/内にも外にも)の表現だったにちがいありません。
<サグラダファミリア全景>
なにか、サグラダファミリアを見た後は、力がぬけたというか。。。?
フロリスタあさ木に強烈なインパクトを与えたようです。
”ナチュラルエレガンス”という言葉がちっぽけに感じてしまうのは
あまりにこのお寺が偉大だったからでしょうか。
Muchas gracias por SagradaFamilia y Gaudi!
Nos ha dado inspiracion.
ほんとうにインスパイアーされてしまったようです。
それではまた。。
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